我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

ミシンの行方

父の実家にあったという古いミシンの話。 父がミシンの写真にこだわっていると聞いた叔母が、亡くなった義姉の遺品の中から古い写真を探し出し、焼いて送ってくれました。叔母は、大正か昭和の初めくらいで、赤ん坊は北海道から連れ帰り、間もなく夭折した長…

住宅ローンのこと

仕事がひと段落ついた昨年あたりから、それまで見直す余裕のなかった保険を整理し、住宅ローン完済に踏み出そうと思いました。もともと10年間の控除が終わったら早めに完済したいと思っていたのですが、ネットで調べると「一括返済はお勧めしない」説が大半…

年明け早々にやったこと

年末は、掃除や料理に追われることなく、猫や友人とゆったり過ごしました。 気になった時にちょこちょこと掃除をしていたこと、急がなくてもよい仕事は年明けにすると割り切ったこと、お節は作らず、昔ながらの市場で顔なじみになったお総菜屋さんで買いそろ…

世の中は「こういうもの」じゃないと気づいた日

気づかないうちに躾けられていたり、これはこういうものだと信じ込んでしまうことは、誰にでもあると思います。 例えばパソコンのカーソル。小さい白い矢印は、どこに行ったのかわからない時があって、マウスをくるくる動かして画面でくるくる回るマークを探…

会ったことのない人について

どうしてもっと早く気づかなかったのかと思うことはよくある。 私が生まれる前に亡くなっていた祖父は夕張炭鉱で働いたことがあると、父から何度も聞いたことがあったのに、どんな人であったのか、なぜ夕張へ行ったのか、どのくらい滞在したのか、どんな仕事…

列車酔い

週末、大分で仕事があったのでJR日豊本線に乗りました。8時34分小倉発のにちりんシーガイアです。4駅で到着なら早いと思っていたのですが、大事なことを忘れていました。 この区間は何度かソニックで利用していたのですが、いつも乗り物酔いしてしまうことを…

名前/Name/名字

『なまえのないねこ』という絵本を読みました。じゅげむに名前探しの旅を勧められるあたりから、涙腺が緩んでくる絵本です。背中を向けて泣きながら、時々ティッシュで鼻をかんだり涙を拭いたりしながら絵本を読む私の姿を、うちの猫は怪訝そうに眺めていた…

台湾ちまちましたこと特集

先月、久しぶりに台湾に行きました。掘り下げて書く話ではないけれど、こんなこともあったなあ程度のことの羅列です。 地下鉄路線図に緑色で描かれている松山新店線に乗った時、萬隆駅だったと思うけれど、入り口外側に小さな札が貼り付けられていて、防空壕…

手配師復活

慣れていたはずの、海外旅行の手配に戸惑う私。この日程でお休みをとっていいのか、この時間と価格でチケットを予約していいのか、何でもないことに時間を費やしている間に、予定していた日時の便が完売になり、一日出発を早めることにしました。何より、コ…

兆し

昨年10月から面倒な手続きなしに台湾と往来できるようになったのに、年度末まで引き受けている仕事の関係で、海外どころか、まだ国内旅行にも行けずにいます。周囲の人たちが次々と海外へ旅行や仕事や長期滞在で出かけるのを見送りながら、自分だけ取り残さ…

黒豆

2021年の年末は散々でしたが、2022年末は、諸々落ち着いてきたこともあって、黒豆くらいはと、自分で作りました。作ると言っても、材料揃えて時間見計らって煮るだけですが…。 大晦日に友人がインド料理のランチボックスを持って来ることになり、ならば少し…

うちの子記念日

昨日はうちの子記念日でした。 お休みをとろうと思ったのに、用事を思い出して仕事に行って。飼い猫にとっては全然特別ではない一日だったと思います。特別だったとしたら、前日2時過ぎまで文章を書いて再々締切を2時間ちょっと過ぎて原稿提出した飼い主が、…

駆け落ちの先

先日、「パイナップルツアーズ」、「ナビィの恋」、「ホテル・ハイビスカス」を観ました。それぞれ趣は違いますが、どれも生きることへの執着と喜びが感じられる、野性的、原始的と言いたくなるギラギラした沖縄が描かれた作品たちです。沖縄の風景だけでは…

私が断られた日

父がすごい剣幕で新聞記者を追い返したことがあると書きましたけれど、私もすごい剣幕でインタビューを断られたことがあります。 大学の卒業論文でインタビューを重ねていた時のことです。お役所や学校や当事者等、皆熱心に話してくれたので、次もそうだろう…

父がきんぴらを作った日

最近、心が重くなるニュースが続いているせいか、時々思い出す光景があります。 高校1年生の夏、近くに住んでいた叔父が30代で亡くなりました。わりと大きな交通事故で、叔母と1歳と5歳の子供たちを残して逝きました。一家は風呂なしのアパートの2階に一間を…

腐れ縁を断ち切った誕生日

今年の誕生日は、雑用を済ませてすっきり身辺整理を心がけました。 友人には驚かれましたが、自動車免許証を返納しました。警察署では、まだ若いのに本当にいいの?原付くらい残したら?生活困らない?と、散々心配され、返納しないように説得(?)されました…

新米飼い主のひとりごと

猫が来てから3週間。先々週終わりから体調不良で、保護主さんの了解を得て最寄りの動物病院で血液検査とエコーをしてもらいました。お金は羽が生えたように飛んでいきましたが、診断がついてホッとしました。 対症療法しかありませんとのことでしたが、どう…

お昼寝中のあなたへ

9日目。少しずつ慣れてきたようで、短い時間ですが、ソファカバーの上に座ったり、ソファの下から出て来てゴロンゴロンと甘えることもあります。首回りのマッサージが好きですが、夢中になって私の指を噛むこともあり、猫同士の触れ合いの大切さを感じたりし…

2022年、日米同居生活

新年を迎える頃、夜中のニャーニャーで目が覚めてトイレ掃除に励み、うとうとしながら4時過ぎのニャーで諦めて一日の始まり、一年の始まりとなりました。ニャーは、トイレを掃除せよの指令なのか、トイレしたわよの報告なのか、まだ不明です。1匹でトイレ2つ…

だるまさんが転んだ

左側から視線を感じます。3段ケージのある、部屋の左端から。部屋の右端で仕事をしていて、椅子から立ち上がると、2段目から3段目にダンっと飛びあがる音。私が部屋の左端に行かなければ、再び、ドスンという音で2段目に戻った人が監視を再開します。 私がケ…

猿を迎える心構えとは

猫さんが来る予定が変わり、2日早まりました。それだけでもてんやわんやなのに、保護している方から、「大人しいと思っていたら、最近、猿みたい」と連絡があり、不安が募るばかりです。 もう一匹の猫さんも、おっとりと言われていましたが、「ケージから出…

年貢の納め時

心の準備はまだできていないような気がしますし、ドキドキ感もありませんが、お見合いがまとまりそうです。キジトラさんではないけれど。 家族になるって、こんなものなのか。こんなに軽く決めちゃうものなのか。周りから「勢いだよ!」「困ったら連絡して。…

お見合い

友人の紹介でお見合いをしました。 まだそれほど本気ではないので、こちらの条件も小出しにしつつ、ですが。 5か月のキジトラが気に入ったので、少し抱っこさせてもらいました。マフラーをふみふみしながらゴロゴロ音を聞かせてくれました。もうすぐ5か月の…

小さな希望

モデルナ・ワクチン2回目の接種が終わりました。まる4日かかってようやく副反応から回復しました。ただ、3回目も同じ種類のワクチンとは・・・勘弁してくれと思っています。 ワクチンを打ったからといって新型コロナウイルスに感染しないわけではないでしょ…

暑中お見舞い申し上げます

暑中見舞いを頂く季節になりました。皆さん、お元気ですか。お疲れになっていませんか。 今日は、ムアラフ(改心)と不即不離という映画を観ました。マレーシアに詳しい方の案内で、期間限定、vimeoで無料視聴しました。ムアラフは、数年前にタレンタイム(…

フラッシュバック

過去を振り返っても戻れるわけではないから時間の浪費かもしれないけれど、時々思い出すことがあります。 その日の朝、台湾・花蓮の定宿をチェックアウトした時、いつもと同じようにフロントの女性が花蓮駅まで車で送ってくれました。 友人の紹介で泊まり始…

「台湾」を切り取る

黄胤毓さんの『緑の牢獄――沖縄西表炭坑に眠る台湾の記憶――』(五月書房新社、2021年)を読みました。本当は同名の映画を観に行きたくて、それも那覇で観たくていろいろ調整をかけたのですが、3月4月は無理だったので、そして沖縄の感染状況も悪化してきたの…

終わりについて考える

このところ、終わりを思うことが増えました。 これまでは、何かが始まると思ったり、始まると信じようとしたり、始まることが望ましいことだと思っていたので、自分の意識をそちらに向けようとしていました。でも、始まりがあれば終わりがあるよねと、思うよ…

名前はまだない。

黒猫が来ました。 両手で何かをキャッチした瞬間のようなポーズのぬいぐるみです。 人生初、自分で買おうと選んだぬいぐるみです。 ぬいぐるみは、年上の家族から与えられるもの、誰かから贈られるものでした。好きなものを選んでいいよと言われても、お店も…

2021年、朝

限りなく黒に近い墨色のまん丸い猫を飼うことになりました という夢で目覚めた2021年の朝は、もう8時でしたけど、良い目覚めでした。 元旦はお洗濯しなくてよいし、お雑煮の材料は土鍋に入れればよいだけに準備してあるし、今年は初詣には行かないし。初コー…