我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

兆し

昨年10月から面倒な手続きなしに台湾と往来できるようになったのに、年度末まで引き受けている仕事の関係で、海外どころか、まだ国内旅行にも行けずにいます。周囲の人たちが次々と海外へ旅行や仕事や長期滞在で出かけるのを見送りながら、自分だけ取り残されていくような感覚を覚えていました。口には出しませんが、悶々とした日々を送ってきました。友人たちも、私が行きづらい立場にあることをわかっていて、渡航の話題を避けていたかもしれません。そこまでされなくてもよいけれど、思いやりなのかな。

複雑な思いを抱えたままでしたが、私にとってのリスタートはもう少し先に必ず来る、と信じてやり過ごしてきました。今の職務に就いている限り、海外に行っても仕事が気になって落ち着かないことはわかっていますので。

そして、先日、3年ぶりに台湾へ行ける機会を作って頂きました。重なる時は重なるもので、4年がかりになる台湾関係の仕事に予算をつけてもらいました。知らない人から応援してもらったような気がして、うれしかったです。これとは違うところに申請した企画が通り、7月は毎週末に台湾に関するちょっとしたイベントをすることになりました。媽祖様は、私のことを忘れていなかった、と思います。台湾で会いたい人、行きたい場所がたくさんあって、とても悩んでいます。

その前に、来週月曜日、都内のイベントに参加します。なんだろう、台湾との関係をリスタートさせる前に、清算しておきたいことは清算しておこう、という気分です。私のコロナ禍との決別でもあります。