我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

お見合い

友人の紹介でお見合いをしました。

まだそれほど本気ではないので、こちらの条件も小出しにしつつ、ですが。

5か月のキジトラが気に入ったので、少し抱っこさせてもらいました。マフラーをふみふみしながらゴロゴロ音を聞かせてくれました。もうすぐ5か月の黒猫が出戻りしてくると聞いて、何度かお訪ねしてみることにしました。人生初のお見合いは、ちょっと緊張しました。

この子と家族になったら私の生活がどう変わるか、いろいろ考えながら歩きました。仕事がテレワークでいけるなら、5か月コンビを貰いたい。でも、職場にはテレワークに一人で対応できないから「対面が基本」と言い張るおじさんたちがいて、体育会系のごとくそういうおじさんたちを奉る若手がいるので、私もすんなりとは決断できません。だけど、仕事を理由にしたら、いつまでたっても無理だよねとも思います。仕事は10年くらいで辞めるので、その時、私に何が残っているだろうと。

あとは旅をあきらめるか。完全にあきらめなくてもよいだろうけれど。私はどうして旅に出ていたのか。旅に出て、ほっとしながら、少し緊張もしていて。戻ってきた時にはエネルギーをチャージしたような晴れやかな気分になっていたように思います。猫と暮らすと、他所に逃げなくても晴れやかな気分になるのかしら。まだ会いたい人はたくさんいるのに、私、大丈夫だろうか。

家族になろうかどうしようか。自分の年齢や体力と猫の寿命を考えると、そろそろ決断する時だと思っています。似たような決断を随分前にしたなあと思いつつ、もう一度悩みます。