我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

距離

夫婦にはそれぞれ独特の距離感があるのだと、あるカップルの後ろを歩きながら思いました。マンションのゲートから、30センチほどの距離をあけて最初に夫が、次に妻が出て来て、ほぼ横並びに歩き始めた二人の距離は1メートル以上離れていました。 会話もなく…

2016年6月3日のこと

随分前のような、つい先日のことのような。旅先での記憶のすべてではなくて、わからないから蓋をしておいた1時間ほどのこと。西表の公民館でおじさんたちが歌った歌のこと。皆が歌詞を覚えているわけではないらしく、紙を見ながらおぼつかない様子で口ずさん…

琉球と台湾と

知らない誰かのインスタで見かけて、あれっと思ったのです。 琉球犬という犬がいるらしいです。私は見たことがないから知らないけれど、琉球犬の舌には黒い斑点があるのだそうです。 それって、台湾土狗と呼ばれる台湾犬にもあります。 シーズーだのフレンチ…

台所で立ち話

自分が貰ったのだから最後まで責任をとる。 80を超えた男の言葉です。 ああ、この人は、こういう覚悟でずっと過ごしてきたのかと、初めて知りました。 台所での立ち話。私以外は誰も知らない言葉。 自分が生活するスペースだけどうにか確保するかのように、…

鉄棒

高齢の親がついつい自転車に乗って転んでけがをしたのは、親世代の価値観が高度成長期のままストップしてしまったからではないかと思ったりします。 早く、早く、早く。あれとこれを買って急いで帰らなきゃ。急いで帰ってお昼の支度をしなくちゃ。 いいえ、…

ことだま

不要多想と言われたことがあります。 3、4年前でしょうか。 いま思えば、考える必要がないくらい小さなことでした。 今は自分に言い聞かせています。不要多想, 不要多想喔。 言霊というのは、中国語でもあるのでしょうか。 20年近く前、北京の某大学の授業で…

天使の心

忙しすぎると愚痴を言っておりましたが、忙しさに感謝することもあります。 仕事があって、職場があって、職場に通ってくる猫がいて、一番しんどい家族の問題からの逃げ場を見つけることがあります。 子どもがみんな天使であるわけではないし、親だからとい…