我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

沖繩

島雑記

行ってもよいと言われた気がして行った小さな島。直前にネットでいろいろ調べていると、神の島と呼ばれていることがわかり、いろいろ不思議体験が紹介されていて、うーんどうしようと思ってしまいました。スピリチュアルに過ごす気分じゃなかったからです。…

隣島へ「行ってもよろし」

思いつきで旅に出ようとしても、何だか決まらない、チケットが高すぎる、間で会議が入るかも、というのを繰り返す時は「行かなくてよろしい」のサイン。石垣へ、さらに西へと探しても決まらなかった夕べは、途中で「もういいや」と思って寝てしまいました。 …

お墓狂騒曲

短くて楽しかった沖縄旅行から戻ったばかりですが、お墓の話です。 お墓の行く末だけではなく、造成や維持にも関心を向けるようになったのは、『動く墓―沖縄の都市移住者と祖先祭祀』を読んでからです。沖縄では、ご先祖様を大事にするという通説だって変わ…

新日本風土記

録画の記録を見ると、先週の金曜日の夜9時だったようです。新日本風土記の沖縄編です。再放送なのかな、確認はしていませんけれど。 その映像を見ていて、やっぱり気になるのです。「内地」と「本土」。この間、沖縄に行った時は、那覇の人も普天間の人も「…

キジムナー

やちむん通りでキジムナーに会いました。1人でお店の入口近くに座っておりました。 お店の人に聞いたら、あの子はとても人気があってすぐに売れてしまうので今は一体しかない、今朝のお客さんも買いたいと仰ったのだけれど、一体しかないから(複数で来られ…

2016年6月3日のこと

随分前のような、つい先日のことのような。旅先での記憶のすべてではなくて、わからないから蓋をしておいた1時間ほどのこと。西表の公民館でおじさんたちが歌った歌のこと。皆が歌詞を覚えているわけではないらしく、紙を見ながらおぼつかない様子で口ずさん…

琉球と台湾と

知らない誰かのインスタで見かけて、あれっと思ったのです。 琉球犬という犬がいるらしいです。私は見たことがないから知らないけれど、琉球犬の舌には黒い斑点があるのだそうです。 それって、台湾土狗と呼ばれる台湾犬にもあります。 シーズーだのフレンチ…

「ミエラ橋」

石垣島の小さな気になる事の続きです。 言葉です。発音です。 宮良橋というバス停、ミヤラじゃなくて、ミエラと聞こえました。 平得はヒライと聞こえました。他にもあったように思いますが、思い出せません。 また変なタイミングで思い出すかもしれません。 …

活字天国

つい先週、石垣島に行って来ました。たくさん面白いことに出会ったのですが、 小さな事がとても鮮明に記憶に残っていたりします。 新聞です。 ホテルのフロントの「ご自由にお持ちください」の新聞。コンビニの新聞売り場の新聞。「内地」で見慣れたメジャー…

「洗骨」感想文

映画館の帰り道はまだモヤモヤとして言葉にならなかった思いが、一晩経つとどうにか形になることがあります。 私のモヤモヤは、弔いの在り方でした。 誰かが亡くなると、誰かが業者に連絡して、病院まで遺体を引き取りに来てくれたり、家に帰ったら既に祭壇…

パクチーと頭蓋骨

照屋年之監督の「洗骨」を観ました。粟国に住んでみたくなるような話です。 最初から最後まで、観客席にはクスクス笑いと鼻を啜る音が入り混じっていました。笑いと笑いを繋ぐのがすすり泣き、涙と涙を繋ぐのが笑い。 残念ながら私は映画を評するほど沖縄と…

サンタさんのプレゼント

行ってみたい場所があります。 ギャラリーフタムラという所らしいです。 行きたいのに、らしい、といういい加減な書き方をするのは、ネットで調べただけだからです。 今、「南の島のクリスマス」展というのを南の島のホテルでやっていて、その作品がインスタ…

たまうどぅんの甕

暇があれば写真の整理。でも、一枚ごとに思い出があるから、なかなか進まないのです。いつどこで、だけではなくて、これを見ながらどんな話を聞いたとか、どんな人がそこに居たとか、あれは誰と会った日だったとか。 そういう周辺のことを気にかけるせいか、…

美味しいもの

中華圏に出入りしていると、いつも美味しいモノ食べてるでしょ、って言われます。 そうでもないです。その人たちが想像しているような中華料理と、私が現地で食べているもの、たぶんギャップがあります。でも、説明するのは面倒だし、自分も満足しているので…

生まれた時からあったもの

私はたぶん牛なのではないかと思うほど、物事をすぐには判断できなくて、何度も反芻しては思い返す癖があります。ちょっとしたことで反芻スイッチが入ります。 この間、テレビで「ラップと知事選 沖縄 若者たちの声」という番組を見ました。ある男の子が、基…

旅の思い出消費中

今日はジムがお休みなので、夜行くところがないので、 泡盛を飲んでみました。 私の周りの人たちは、沖縄=泡盛って嬉しそうによく言います。 そんなに美味しいのかなあと思って、ちっちゃなボトルのセットを買って帰りました。 ボトルを開けて、まずは作り…

やいま村のリスザル

旅の思い出の続きです。 石垣島のやいま村。 行く予定のなかったやいま村に立ち寄ったのは、川平湾から離島ターミナルに戻るバスの中で、東京方面から来たらしい男性二人連れの「このバス、やいま村に行くよな?」「何があるんだっけ」「リスザルだって」っ…

いちゃりばちょーでー

石垣島のホテルの方がこう言ったのです。 一度しか言われなかったものだから、「いち…何?」とずっと思っていました。 偶然ネットで見つけて、「あ、これ、これ」と確認したところです。 「一度出会ったら皆兄弟」ですよ、石垣の人はシャイだけど、頼られた…

竹富島の不思議

竹富島行きのフェリーに乗る前に、八重山観光フェリーのカウンターで時刻表付きの簡易地図をもらいました。 この地図が、とても役に立ってくれたし、「もしも!のときは」とか、わかりやすい表現で書いてあるので気に入って持って帰りました。 島の宿泊施設…

甘藷

八重山農林高校前の石碑です。 八重山とサツマイモとの出会いについて書かれています。 紅イモとか、何種類か本土に持ち帰ってはいけない植物があるのですね。 そんなことも初めて知りました。

迷い道

浮島通りに行こうと思っていたのです。Google頼りに。 いつの間にかスナックが並ぶ通りに出て、そこを抜けたら高台の希望が丘公園という所に出て、この際上から見たらわかるかと思って公園の上まで上がったら、ガジュマルしかなくて。いえ、夕方、おじさんた…

「ならぬ」

竹富島で見た光景。 この他に、無数の「ならぬ」という縦書きの看板が、サイクリングロード沿いに並んでいました。いえ、どうでしょう。もともと島の周りに巡らされた道が、サイクリングロードになったのでしょうか。 この道を右から左へと走ったのですが、…

ちょっき

石垣島のお土産、何にしようかといろいろ悩んで、 公設市場2階で見つけたチョッキというお菓子にしました。買おうかどうしようか迷っていたら、男性二人連れの片割れが、これ美味しいよーと私の背中越しに言ったからです。私に言ったのではなく、東京から来…

石垣島のことを知らない私が島で見たこと、聞いたこと

ひょんなことから、某ホテルのマネージャーNさんとお話しする機会がありました。Nさんは地元のご出身だそうで、自分にとっては日常過ぎて珍しくもなかった三線などが観光客には歓迎される、なんだか感覚のギャップはありますよ、というお話をしてくださいま…

トチコー様

「旧暦の二月二日は、トチコー様の誕生日なんだよ」という台詞が、『インターフォン』という短編小説の中にあります。那覇のマンションに住んで「あたしは台湾人だ、正真正銘の台湾人」と言うおばあちゃんが出て来る話です。私の脳裡では、平とみさんの声で…

バス停

南山舎が2015年に出した『やえやまーSHIMATABI-ガイドブック』と沖縄タイムス社が2012年に出した『石垣島で台湾を歩く もうひとつの沖縄ガイド』。どっちも表紙が素敵で買った本です。 どちらもハンドバッグに入る大きさの本で、扱っている地域も重なるとこ…

びんぬうたき

数日前に沖縄タイムス+プラスというので知ったのですけれど、弁之御嶽という所が国の史跡になるのだそうです。びんぬうたきという読み方はもちろん、漢字を見てもピンと来なかったのですが、写真を見て、「4月に行った所だ」と気がつきました。 行った、とい…

読書と言葉と妖怪と神様 in おきなわ

久しぶりに本を読みました。このところ、忙しかったから、少し充電です。 ちょっとしたきっかけで知った『Summer Vacation』という短編。儀保佑輔さんという方の作品でした。中学生の頃、高校生の頃、こんなだったのかなあ。もう遠すぎて思いだせないなあと…

贈り物

「私はどこを見ていたの」と思わせられるような出会いが好きです。 沖縄に、正確にいうと初めてではないのだけれど、ほぼ初めて、行くことになりました。仕事で、行ったらすぐ戻るような旅程ですけれど、自分がそれを設定したということが、ちょっと誇らしく…