我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

時計

1週間前、洗面所の壁掛け時計を捨てました。

乾電池が溶け出していて、かなりしつこく時計の裏面にこびりついていたからです。壁に何も付着していなかったのは幸い。ちょっと気に入ったタイルばりの壁だからです。

インテリアショップを経営していたという前の住人がただ一つ残していったもので、

タイルとの相性がとても良いデザインだったので、そのまま使っていました。

うちには、他に時計がありません。だいたい壊れるまで使って、そのあと買い足していないからです。買い足したいのですけれど、デザインや重さや機能がなかなか一致しないのです。どんなにきれいなデザインでも、一分刻みの目盛りがついていないと落ち着きませんし、重過ぎる壁掛け時計も苦手です。いろいろわがままを言うので、いまはスマホアイパッドが時計代わりになってくれています。

洗面所の時計、朝、何度もちらちらと見ながら化粧を整えるのが日課

何も掛かっていない壁を、今でも見上げてしまいます。一日に何度も。

やはり新しい時計が必要です。