我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

猫の日騒動

猫の日に、猫に引っかかれ、皮膚科に駆け込む羽目になりました。

私も猫も悪いことはしていません。どちらかというと、私(被害者)が余計なことをしました。被害者は加害者におやつをあげたことはありませんが、いわゆる顔なじみの関係です。

調書をとると、こんな感じになります。被害者は、昨日職場に置いて帰った仕事を、やっぱり週末にやろうと思い直しました。これが余計なことです。週末は休むべきでした。職場に着いたら、顔なじみのシロクロ君(加害者)に会いました。シロクロ君は大きいので、じゃれて体当たりしてくると被害者などはよろけてしまう体重で、身長も高い。今日は木登りよろしく被害者にまとわりついて、思わず爪を立ててしまったようです。

大声を出すと猫もビックリするだろうから、出来るだけ静かに少し強い語調で、だめだめ、痛いからやめて、と言いましたが、シロクロ君は鈍感男子なので全く気づかず、嬉しそうな様子。ようやく振り払ってオフィスへ向かいましたが、前脚の爪を立てられた太腿が痛い。出血はなかったけれど、爪痕の周囲は内出血していました。とりあえず動物病院に電話で聞くと、野良猫なら一応病院に行った方がいいけれど、動物用じゃなくて人の病院に行ってください、と言われました。わかってます。何科か聞きたかったのです。すると、外科か皮膚科が良いとのこと。職場の猫は室内飼いではないし、休日に何かあると面倒なので、一応受診することにしました。

一番近い総合病院では診療時間外で外科の先生がいないと断られましたが、夕方4時まで診療していたかかりつけの皮膚科に電話すると「来ていいよ」とのこと。先生曰く、傷は深くないけれど、野良は感染症が心配だから抗生物質を飲んで、ということになり、あわせて塗り薬も貰いました。

シロクロ君、実は猫が苦手。いつも一人でいますが、人は大好き(子供は除く)。自分より小さなサビ猫に「遊ぼ!」とちょっかい出されると、大きな体で逃げ回る子。すばしこいサビ猫がシロクロ君の背中にタッチすると、自分も大きく手を挙げて「おい!いい加減にしろ!」ポーズを決めますが、猫パンチを繰り出したことはなく、振り上げたこぶしの下ろし場所に困ると回れ右して逃げ出し、建物の陰に隠れて毛づくろいする子。

今日はとてもお天気が良いのに週末で誰も遊んでくれなくて、退屈していた所に私が通りかかってしまったわけですね。飼い猫だったら爪を切ってくれる人もいたでしょうが、地域猫のお世話係さんもそこまでは手が回らず。結局、ユニクロジーンズが猫爪に負けることになったわけです。

こんなドタバタに懲りて帰宅したのに、「グーグーだって猫である」の録画を観て、小泉今日子は綺麗だなあと思ったのでした。