我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

自粛期間の需要

それほど頑張った日じゃなくても、気疲れだけは一人前の日々が続きます。

だから、たまに出勤した日はケーキ屋さんに足が向かってしまいます。時間短縮、営業日も減らしたご近所のチーズケーキ屋さんの駐車場2台分が、珍しく満杯。子供のおやつにするには単価が高めだし、お酒を使った商品も多いので大人向けのお店です。

店内が混んでいたらやめておこうと覗いたら、大きな手提げの箱を持ったスーツ姿の中年男性が出てきました。店内にはもう一人、スーツ姿の背の高い男性がお買い物中。出て行った方の連れではない様子。春物のコートをきちんと畳んで左腕にかけ、後から入ってきてショーウインドーを覗こうとする私にお構いなくケーキを選んでいました。

ショーウインドーがガランとして見えたのは、いつもそこにあるホールケーキが売り切れていたから。やがて背の高い男性も大きな紙袋に入れて貰った商品を抱えて帰りました。気前の良い買い物っぷりだなあと関心しつつ、私は食べ損ねたお昼の代わりにラムレーズンクリームの入った焼き菓子とプリンをひとつ。

この時期、営業ではあるまいし、早々に帰宅して家族と団欒でしょうか。時間はまだ15時を回った所です。

いろいろ自粛で経済停滞気味ですが、思わぬ需要も生まれているようです。