我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

2月22日

猫の日だそうです。

自宅で飼えないので、口実を探しては三匹の野良の様子を見に行っています。

寒い時期に餌付けならぬ白湯付けをしたので、すっかり横着になって、冷たい水を汲んであげると「え?」みたいな目をして二度見します。

飲んであげてもいいよ的な態度で、コップを顔に近づけてやると飲む子もいます。態度のわりには一度飲みだすと止まらないので腕が疲れます。

野良の特権で、かわいがってくれる人はたくさんいるようです。夕方になると、彼らはとても敏感になります。トラックが発進する音がすれば一斉にそちらを向き、自転車のブレーキの音が聞こえれば腰を浮かせ、コツコツというヒールの音がすれば首を伸ばして遠くを見つめます。勢いよくドアが開いて男性が出てくると、ついダッシュしかけてしまいます。その人が白い封筒を持っていなかったら、元の定位置に戻ります。

君たち、いったい、何人のパトロンがいるの?私は何番目なの?