我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

言葉に詰まっている

職場の人には言いづらいけれど、私は、手をアルコール消毒していません。

職場にはあちこちに消毒液が置いてありますが、すり抜けています。出勤したら固形の石鹸で手首まで洗い、それだけ。その後は、個室に籠って用事を済ませ、呼び出されない限りは他部署に行きません。帰宅した時に石鹸で手を洗ったら、後はお風呂に入るまで石鹸を使うことはありません。必要なら流水で手を洗います。つまり、普段と一緒です。

先週、行きつけの商店にお買い物に行きましたら、レジ係の女性の指も掌も真っ白になっていました。アルコール消毒でかぶれてしまったのだと思います。その手で、帰宅されたら家事をするのですよね。水が沁みてつらいだろうと思います。お店で働く人は、手荒れで皮膚科に行く時間もたぶんないと思います。

私は1日3回くらいアルコール消毒液を使ったら、晩には手が荒れてしまったので、その日限りでやめました。でも、お店の方はやめたくてもやめられないのだろうと思います。こういう時、言葉を失ったような気持ちになります。

乾燥する今の季節は、コロナも怖いけれど、きりのない予防への気配りと慣れない環境でのストレスもつらいものです。お店のおばちゃんたちの掌が、早くふっくらとした温かさを取り戻せますように。いつもありがとう。