我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

忘れる

直近の誕生日、母は忘れていたようです。

その前の誕生日までは電話かカードが届いていましたが、この間の誕生日は音沙汰なしで、何かあったかと心配になってこちらから電話を入れました。私の誕生日は、親が元気でいるか確認する日になりつつあります。

娘がなぜ電話を入れたかも気づかなかったようで、まあ元気なら良かった、です。わりと、うちの親は昔からこんな感じではありますが。

ふと、こうして少しずつ別れて行くのかなと思ったり。いつもあったものがある日急に失われることの怖さと、日々少しずつ薄れていっていつか消えていくこと。どちらかわかりませんか、誰にでもいつかやって来ることですね。

親だけではありません。

私も日々やらねばならないことに追われて忘れていくことが多すぎます。私も彼らの通った道を追いかけているような気がします。