我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

将来の夢

・・・というお題で、何度作文を書かされたことか。みんな真面目に書いていたのかな。私は、適当に書いていました。適当に、医者になりたい、なんて書いたら、先生が感動して理系に薦められてしまったのには参りましたけど。3年時間を無駄にしてしまいました。

夢はあったのですよ。小さな頃から兼高かおるさんの番組をずっと見せられていたので、とにかく外国に行きたかった。外国に行くには飛行機だ、と思っていました。CA(当時はスチュワーデス)になりたい(→飛行機の中で給仕するのはいやだ、やめ)、通訳になりたい(→自分がしゃべりたい、やめ)、記者さんになりたい(→殺人事件の取材にあたったら怖いからやめとこう)と、いろいろ考えてはいたのです。

小学校4年生のある日、クラスで一番成績の良い女の子が「アイジンになりたい」と言いました。田舎の子は無邪気というか、みんなで「それ何の仕事?」って尋ねたら、その子は「奥さんのようで奥さんじゃないの」と答えました。先生はその作文にどんなコメントをしたのでしょうね。

夢見ていたのとはかけ離れた仕事に就いてから、考えることさえ忘れていましたが、最近また夢を探しています。

退職したら何をしようか、っていう夢です。世間では人生設計とか言うのでしょうか。呼び方はどうでもよくて、一粒で二度おいしい人生を歩みたい、欲張りなだけです。

船で旅をしてみたい、コーヒーの美味しいカフェをやってみたい、平屋に引っ越して動物の複数飼いをしてみたい、尼寺に入りたい、自転車で環島をしてみたい。でも、どれも一日体験コースになってしまいそうな気もします。

今日、新しい夢が加わりました。列車の車体を磨く人になりたい。

叶うでしょうか。