我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

角打ち

職場の広い敷地を我が物顔に眺めながら遠出しない猫たち。餌の頂き物は多いみたいですが、お水の頂き物は少ないようで、紙コップについでやると我先に飲みに来ます。今日も夕方、墨色と白の、小鉄風の子が飛んできました。その水飲みの様子が労働者っぽいのです。

高めの段の上に置かれた紙コップを挟むように前脚を置いて、地面から75度くらいの角度で後ろ足で立ち上がり、夕暮れ時に透明な水をぐいぐい飲んでる姿は、まるで小倉の角打ち。

ぐいぐい飲んだ後はシャックリが止まらなくなってバツの悪そうな表情でした。いつも「ゆっくり飲んで」と言っていますのに、人の話を聞かない子です。