我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

安里屋ユンタ

一昨年、安里屋ユンタという唄を竹富島の牛車の中で聴きました。どこかで聞いたような気もしたけれど、よくわかりませんでした。ガイドさんの説明は、牛の世話も一緒にしながらなので、流暢ではあるけれど観光客がわかっているかどうかなんてお構いなく立て板に水。こちらも言葉の意味さえよくわからなかったから、ほとんど印象に残りませんでした。

翌年、台北で同じ歌を聞いた時、どこかで聞いたことがあると思いました。その時は観客皆で大合唱したので、頭の片隅にメロディーが残りましたけど、意味はわからなかったのです。

数か月後、ユーチューブで偶然見つけて、これだ!とやっと記憶がつながったのです。少し調べてどんな状況で生まれた唄かがわかると、一番好きな唄のひとつになりました。何度も聞いていたのに、全然ピンと来なかったのは、今思えばとても残念です。竹富島で聴いた時からちゃんと理解していれば、旅はもっと面白かったと思うのです。