我的杯子に詰め込まれた我的輩子の話です。

ボーダーレス・ワールド・オブ・ミッドナイト Borderless World of Midnight

昨夜は1時過ぎまでバタバタしていました。

バタバタと言っても、私はPCの前に座りっぱなしで、写真を選ぶ両目がくるくる動いていただけですが。

似顔絵を、描いてもらおうと思って、写真を選んでいたのです。結局2年前の、少し綺麗目に写っている、基隆の港を背景にした写真を選んで送りました。見栄を張ってしまいましたが、一応、本人ですので許されますね。

デザイナーはマレーシアの女性。専用サイトからメールで連絡する際、「中国語(繁体字)を使うデザイナーです、英語で書くのがお勧めです」と注意書きがついていました。日本人は中国語ができないと思われているのかもしれませんが、いまの私は、簡単な内容なら中国語の方が楽。メールを出したら、1,2時間のうちに中国語の返信が来ました。

いい写真だけど、「正臉」の写真を何枚か送って、と言われたので、またPCの前であれこれ写真探し。

服の色は指定したけれど、髪形は写真を参考に適当に、という注文。デザイナー任せはデザイナー泣かせかもしれません。今朝も細かい打ち合わせを一つして、間もなく、「イメージが決まったから下書きするね~」と台湾華語のノリで返信が来ました。

私は、自分がどんな顔をしているのか、どんな特徴があるのか、わかっていません。それで、私をまったく知らない人に、私の外見の特徴を描いてもらおうと思ったのです。写真に忠実な似顔絵ではなく、デフォルメしてもらうことで、その特徴がよくわかるかもしれないからです。

それをお願いした相手がマレーシアの人で、繁体字を使いこなすということは、文体から見てもおそらく台湾人。もしかしたら、マレーシア在住の台湾人かもしれない。いや、マレーシア在住の何国人か・・・いーえ、ボーダーなんて考える必要はないのよ、と言われているような気もします。こんな楽しい試みが、ピンコイというサイトで簡単にできるなんて、便利な世の中になったものです。

デフォルメされた自分を待ちながら、下手でも中国語がちょっとできてよかった!と思っています。

三貂嶺のあのカフェへ

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2週間ほど前のこと、Cafe Hytteに行きました。素敵な景色の中で美味しい珈琲を飲みたかったからです。

台北駅前から1時間余りで到着。2回目なのに、顔を覚えていてくれて嬉しかったです。こんなふうに、「帰って来た」気持ちになる場所が、台湾に幾つかあります。幸せなことです。

週末だったせいかお客さんでほぼ満席。私は運よく二人掛けのテーブルにつくことができました。メニューも増えてカフェらしくなっていました。台北の梅雨はまだあけていなかったのか、この日も雨。雨は、旧い家屋を利用したカフェの概観や、駅から続く細い道を、映画の中の風景のように演出していました。灰色、濡れたコンクリート、そういうものが、南国の雨に降られると、洒落た、あるいは郷愁を帯びた存在になります。

真っ黒な台灣土狗も元気でした。写真を撮るのにポーズをとってくれたのに、黒いシルエットに写ってしまいました。

滞在時間は短かったけれど、私は満足。カフェを出ると、深呼吸して肺の中いっぱいに若葉の匂いのする空気を吸い込みました。

今度は、少し肌寒い季節に行ってみたい場所です。

 

ターラ・ブランカ

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不注意で、バッグのファスナーに咬ませてしまい、ストールに穴を空けてしまったのです。

穴が空いたストール、目立たないように折り込んで使っていましたが、黄色と紫の糸が織りなす生地に素敵な刺繍が入ったもの。体を包むように広げて使いたいと思っていました。

やむなく2枚目をオンラインショップで購入した時、写真を添付して試しにメール連絡してみましたら、直るかもしれない、とのお返事。とりあえず会社宛てに送ってみましたら、補修できそうなので、社員がインドへ出張する時に持って行くとのお話。時間がかかると言われましたが、手刺繍で、しかも私に馴染んだ、世界に1枚だけの品。どれだけ時間がかかっても構わなかったのです。

それから2カ月弱。今日、届いた補修済みのストールは、どこに穴が空いていたのか、素人にはさっぱりわかりません。長年使い込んだ柔らかな布に包まれる幸せ、に浸っています。

 

戦闘モード

金曜日の夜は早く帰ろうと思っていたのに、夕方届いたメールを読んで、抗議文を書きました。何度も書き直していたら、職場を出るのが夜10時頃になってしまいました。

私、抗議文を書いてみることはあるのですが、実際に出したのは今回が初めてです。握りつぶされるのも嫌なので(残念なことにその可能性を否定できない)、先輩格の方にもBCCで送りました。しばらくして、その方から同意のお返事と、その方が出された抗議文のコピーが届きました。

上から言われたことを、不満と疑問を持ちながら呑み込むのは、やめようと思いました。納得できる範囲なら呑み込んでもよいと思いますが、新しい規定を100%受け入れることは仕事上できないだろうと予測がついたので、声を上げることにしました。

それにしても、文書の差出人を部署名にするのはやめてほしいです。その部署の誰が責任者なのか書けない文書なら出すべきではないと思います。新たな規定を定める根拠が国のガイドラインというなら、どのガイドラインかを示すべきです。水戸黄門の印籠ではあるまいし、こちらは「ガイドライン」と聞いただけでひれ伏したりはしません。

まあ、ちょっとした戦闘モードです。

新日本風土記

録画の記録を見ると、先週の金曜日の夜9時だったようです。新日本風土記の沖縄編です。再放送なのかな、確認はしていませんけれど。

その映像を見ていて、やっぱり気になるのです。「内地」と「本土」。この間、沖縄に行った時は、那覇の人も普天間の人も「本土」と言っていました。番組の中の石垣島の高校生は「内地」と言っていました。使い分けているのか、八重山は「内地」なのか、世代によって違うのか、別に気にしていないのか、私には見当がつきません。興味津々です。

映像の中で、愛楽園が出てきました。上皇夫妻が二回訪問された場所だそうです。愛楽園が出てくる記録を、昨年読んだ記憶があります。本を読んで想像していたよりも青い空、緑の美しい敷地。皇太子時代の上皇夫妻を出迎えたという女性が、汗がたらたら流れて、美智子様の白い肌からも汗がたらたら流れていて・・・と話していました。あー、これが沖縄なのか。哀しい苦しい思いがあっても、それを取り囲む空と海と花の美しさ、緑の鮮やかさ。美しい映像から、その土地の湿度と温度は伝わってこない。これは注意してみないといけないなあと思いました。

コザゲート通りも出てきました。ついこの間、寄り道した所。

番組の最後で、八重山高校の女の子が、太陽のような笑顔で、将来は島に帰ってきたいと言っていました。

私、また遊びに行きたくなりました。

卵焼き

しばらく家を空けていたので、冷蔵庫の卵の賞味期限が2週間過ぎていました('_')。

小ぶりの卵が5個も残ってる・・・もう、面倒・・・と思って、まとめて卵焼きにしました。卵を割って、ちょっと思い出して、キビ砂糖大さじ1とお醤油小さじ1ちょっと。小口切りした葱を適当に加えて、よく混ぜて弱火でゆっくり、ゆっくり焼いてみました。私的には、いい感じの黄金色。

これ、おとーさんのおかーさんの味になっているだろうか。モノがなかった時代の田舎の卵焼き。今度、聞いてみようと思います。

キジムナー

やちむん通りでキジムナーに会いました。1人でお店の入口近くに座っておりました。

お店の人に聞いたら、あの子はとても人気があってすぐに売れてしまうので今は一体しかない、今朝のお客さんも買いたいと仰ったのだけれど、一体しかないから(複数で来られたお客さんかしら?)諦めて帰られた。もうすぐあの子も売れるでしょう、とのこと。

それを聞いて、ピンときました。キジムナーは私が来るのを待っていたわけです。というわけで、今日からうちの子になりました。残り物には福があります。私のために頑張って残っていてくれてありがとうね。

今日はちょっと落ち込んで那覇に来たのです。私は人に話を聞いたり、文章を書いたりする仕事もします。でも、父の語りを引き出すことはできないのです。そのことがずっと心に引っかかっていて、それを殊更思い悩んだのは週末も仕事で疲れがたまっていたからかもしれません。キジムナーの顔を見て、そういう悩みが薄らぎました。消えない悩みではあるけれど、考えてみれば、世の中の多くの人は、自分の物語を残すことなく、静かに消えて行くのかもしれません。